小動物のあれこれ

元気だったフクロモモンガが突然死!?原因は?

結論から申しますと、

フクロモモンガの場合、先天的な問題と、後天的な問題の両方を考える必要があります。以下、上から順番によくある問題について述べていますので、心当たりがないか確認してみてください。

 

 

1. 飲み物の問題

チェックリスト
□水道水を使用
□給水ボトルを使用
□水不足
□飲ませているものの種類

☑水道水を使用、の方

土地によりますが、場所によっては塩素濃度が高めに設定されていたりします。塩素も身体の小さいフクロモモンガには影響を与えると言われています。

また、海外ではフッ素が入っている土地もありますが、こちらも避けるべきです。

☑給水ボトルを使用、の方

飲んでいますか?

多くの場合給水ボトルに水が入っている事を知らない子が多く、飲まない事が多いです。引き取る前の環境でボトルが使用されていたのか今一度確認してください。

認識しておらず、また飲んでいない場合は、これは急速に水分不足を引き起こします。

☑水不足、の方

一度水不足におちいりますと、12時間以内に亡くなると言われています。

通常お皿に水を入れてあげたり、食欲不振であればフクロモモンガミルクに替えてあげたり、適した果物(リンゴやバナナ等)でスムージーを作ったりして工夫が必要です。

☑飲ませているものの種類、の方

再確認してください。

 

2. 食べ物の問題

チェックリスト
□食べて良い物
□食べてはいけない食べ物
□添加物入りの食べ物
□過多に農薬入りの野菜・果物

☑食べて良い食べ物、の方

代表的な食べ物

  • 小松菜(ビタミンCが豊富)
  • りんご(無難で甘いのでよく好まれる)
  • しっかり熟したバナナ

など。

☑食べてはいけない食べ物、の方

  • シュウ酸塩が多い野菜(カルシウムを奪う)例:ほうれん草、レタス、未熟なバナナ、ブロッコリー
  • チョコレート

など。

フクロモモンガはカルシウムがかなり重要と言われており、上記をあげている場合は危険です。またビタミンD3も重要となります。

☑添加物入りの食べ物、の方

☑過多に農薬入りの野菜・果物、の方

添加物、農薬に関しては記事をまとめさせていただきます。

値は張りますが、小さな動物なので食の量は少ないので、ここはケチらずオーガニック一択でおすすめします。

 

3. 環境の問題

チェックリスト
□1匹のみの飼育
□ケージに2匹もしくはそれ以上居る
□ケージ内温度の問題
□衛生の問題
□24時間真っ暗

☑1匹のみの飼育

賛否両論ありますので、飼育されていた環境も熟考してみてください。

かなり多くの場合、1匹単独飼いによるストレスは多大であり、モモンガが飼い主を信用してない、もしくは飼い主に慣れていない間は孤独とストレスにより死に至る確率が高いと言われています。

ただ、このモモンガが飼い主に慣れており、またベタ慣れである場合にはそういった事が少ないと言われています。

☑ケージに2匹もしくはそれ以上居る

モモンガの場合は多頭飼いがベストです。

組み合わせとして、オスとオス、メスとメス、オスとメス、すべて大丈夫です。

ただ、メスが1匹しかいないケージに複数のオスのモモンガを入れる事だけはNGです。

対比の違いだけで大きなストレスを与えてしまいます。

☑ケージ内温度の問題

温度の高低幅は20~26度までを目指しましょう。

ベストは24~25℃を維持する事です。

寒すぎると突然病気を発症する事が多いです。

☑衛生の問題

人間の赤ちゃんにも、動物のベビーにも、爬虫類、他にも使用できる、非常に安全な次亜塩素酸水がおススメです。

多くはペットショップの裏方で頻繁に使用されています。

※掃除に霧状ミストを使用する方はほぼいないと思いますが、こちらは現状研究が途中ですので、使用を控えたほうがいいと思います。あくまで液体スプレーをおすすめします。

☑24時間真っ暗

良くないです。やけどする可能性があるのでモモンガのケージに取り付ける必要はありませんが、少なくとも人間が生活するうえで利用している照明などの明かりが必要です。

夜行性ではありますが、太陽を浴び、夜には活発に動き回るという、モモンガとしての生活を尊重する必要があります。

 

4. 先天的な病気

獣医さんに定期的に診せてあげないと気づけない部分だと思います。

例えば内臓の問題です。

軽い定期健診ではわからない可能性もありますが、亡くなった後では解剖しかないでしょう。

改良を重ねた最近のメダカや熱帯魚では顕著に見受けられますが、ペットショップから迎えたモモンガは現地から取り寄せている事がほとんどで、実はそこまで体が弱くないのが現状なので意外と生まれつき障がいがあるというのは少ない事例だったりします。

5. 後天的な病にかかっていた

原因は様々ですが、後天的であるならば、何かそれになる原因はあります。

判りやすいものとして

  • てんかん、発作、身震い
  • くしゃみ、鼻水
  • めやに
  • デキもの
  • 動かない
  • 食べない

がありますが、いずれにしても重症としてみてください。

非常に観察していてわかりやすいのは食べなくなる、です。

食べなくなっている時点でおかしいので動物病院に連れて行ってください。

原因としての多くは

温度変化(モモンガの場合は23~28℃。温度には繊細で寒さに弱いです。)

環境変化による、

  • (野生として多くが持ちやすい)持病、
  • 発病、
  • ストレス、
  • 栄養不足、
  • カルシウム不足

が原因としてあげられます。

ペットショップや環境の変化の直後の死は

大抵変化後の対応が適切ではなかった可能性が非常に高いです

6. 事故

これは状況をしっかりと把握する必要があります。

しばしばヒナ鳥などに見られますが、もしかしたらモモンガ自身、怪我をしていて、飛ぶ練習をしていて、誤って体のどこかを打ち付けたかもしれません。

一緒に飼っている動物に噛みつかれたかもしれません。

これに関しては飼い主が判断するしかありませんが、状況をよくみて判断しましょう。

上記は必要最低限のモモンガに必要な生活環境を整えている上での考察となります。

もしお水や餌をしっかりあげていなかったのであれば本末転倒ですが、

愛好家であれば議論する余地もないので書いていません。

以上、何かの助けになればと思います。

 

 

 

 

フクロモモンガ完全飼育: 飼育管理の基本、生態、接し方、病気がよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)