小動物のあれこれ

モルモットの突然死。理由、原因を突き止める。

まず、モルモットの平均寿命を人間に例えると以下のようになっています。

  • 3ヶ月=2.5歳
  • 6ヶ月=5歳
  • 1歳=10歳
  • 5歳=50歳
  • 7歳=70歳
  • 10歳=100歳

日本国外共通で言われているのはやはり約4~8年が平均寿命です。しかし上記の数字からも分かる通り、5年より多く生きる希望はあります。

何度か例としてお話させていただいていますが、人間もそれぞれ遺伝や体質、生活の仕方によってそれぞれの寿命がかなり異なり、モルモットに関しても同様となります。

もともと短い子もいれば、長かったが、何らかの理由で短くなってしまった子、など様々です。

しかしそもそも、モルモットは簡単に死ぬ部類の小動物ではないので、万が一平均より短命で亡くなってしまったならば、何か原因がある可能性は高いかもしれません。

今回は、筆者も大好きなモルモットに関しての死んでしまう原因を紐解いてゆきます。

 

 

 

よくある原因

よくある原因としてまずよくあるのが、

  • 環境変化、
  • 心臓発作、
  • 脳卒中、
  • 肺炎、
  • 細菌感染、

などです。

簡易的に述べましたが、これは突然死の理由になりやすい原因です。

以下述べる内容にて、こまかく原因を調べていきましょう。

 

 

生き物である限り、特殊な体質出ない限り基本的に水分は必要です。

モルモットの場合、半日~1日以上水分を摂取できない場合には危険な状況に陥る可能性が高いと言われています。これは、モルモット自身が牧草などの乾燥食物をたくさん食べることもあり、これを消化する為にたくさんの水分を必要とするからです。

なので十分なお水を必ずケージ内に用意してあげる必要があります。

これを切らせば、もちろん水分不足に陥ります。

 

まず、前述の水同様の話の流れになりますが、モルモットはウサギ同様、四六時中モグモグごはんを食べ続ける動物です。これは草食動物共通の行動です。

そして24時間以上何も食べない時があるならば、その時は腸が動かないということ、つまり、腸閉塞などの病気をもたらすことになります。

どんな時でも、モルモットのケージの中には必ず十分なくらいの餌を入れておいてあげなければなりません

 

またもし、あなたが餌をしっかりと準備した上でもなくなってしまったというならば、もしかしたら、良かれと思って与えてしまった食べ物が毒だった可能性もあります。

以下心当たりのあるものがないか確認してみてください。

  • 種子やナッツ類
  • 乾燥豆
  • トウモロコシ
  • エンドウ豆
  • 低木
  • ユリ
  • アボカド
  • 玉ねぎ
  • きのこ

などです。

 

正しい食べ物をあげていても、日本は湿気の多い国ですから、長期間にわたり放置されていた食べ物であればカビがはえている、なんてこともあるかもしれません。

また、モルモットさん達はビタミンCを自ら生み出す事ができないため、食事から摂る必要があります。これがないとビタミンC不足に陥ります。これを補助するには青々とした野菜がいいですが、反対におやつとして与えるようなベリー、パイナップル、キウイなどは頻繁に与えすぎるのはよくありません。

栄養が多少偏ることに関しては直接的な突然死に繋がる事は少ないですが、与えてはいけない食べ物やカビの生えた食べ物を与える事は確実に直接的に体調の変化に繋がります。

 

環境

モルモットはグループで行動する動物なので、多頭飼いがモルモットさん達自身がストレスなく安心して過ごせるのでおすすめです。

孤独は人間が思っている以上にストレスになり、死に繋がりやすいです。

 

また、経験としてよく「うさぎとモルモットは一緒に飼えますか?」と聞かれますが、全く違う生き物なので、分けるのがベストです。

モルモットはどの子も非常におだやかですが、ウサギに関しては攻撃的な子は非常に攻撃的です。

また、可能性としてウサギは気管支敗血症菌を持ち込む可能性があります。

この気管支敗血症菌というのはモルモットが最も呼吸器疾患(肺炎や鼻炎)を引き起こす引き金となっているものです。

一見うさぎもモルモットも似たような部類で、同じような動物に見えますが、扱いは変わってきますので、一緒にしない事が無難なのです。

 

また、騒音にも注意してください。モルモットは音にとても敏感で、音によるストレスを与え続ければ神経系に影響を与える可能性があります。

 

 

湿度・温度

人間は恒温動物であり、一定の体温を保つことができます。

非常に暑い夏やとてつもなく寒い冬であっても、私達は一定の体温を保ち、自分たちで自らを守る事が出来ます。

しかしモルモットは違います。モルモットの場合、21度~32度の間で室内(ケージ内)を保たなければ、体調を崩してしまいがちです。

 

また湿度ですが、これは取り除いてください。

あれば真菌感染症を引き起こしてしまいます。真菌感染症が直接的な突然死に繋がるとは言い難いですが、ストレスや死の原因にはつながります。

 

余談

  • 呼吸困難(肺炎)、
  • くしゃみ(鼻炎)、
  • 下痢、
  • 食欲不振、
  • 血尿、
  • 動きが鈍い、等

が前もって見られる体調不良の前兆です。

こういった前兆が前もって見られるならば、まだ希望はもてるかもしれません。すぐさま動物病院にいって診てもらいましょう。

こうした前兆がみられてから何もしない場合には1~3日で最悪亡くなってしまうと言われています。

 

モルモットさん達は天敵から自分の身を守るため、弱い姿を滅多にみせません。

体調不良を隠しちゃう強がりさんなんです。

 

なのでもし、上記以外の内臓系疾患ならば、本当にわかりにくいと思います。

万が一そういったことが原因でなくなった場合には特に、この記事を読んでいる飼い主さんは自分を責めすぎないようにしましょうね。

 

 

以上お読みいただきありがとうございました。

この記事が参考になれば幸いです。

モルモット: 住まい、食べ物、接し方、病気のことがすぐわかる! (小動物☆飼い方上手になれる!)

*** Thank You. ***

Fact on Guinea Pigs from Peta

Guinea pig housing from The Humane Society of The United States