まず結論から申しますと、
水槽の環境が整いきっていないことがほとんどです。
自然界をイメージしてみてください。
人間であれば、
穏やかな環境で、友人や家族がおり、水も空気も食糧もある環境ではほとんどのストレスはないと思います。
たまに喧嘩しても、付かず離れずして距離をとり、平和を保ちます。
お魚もそうなんです。
2匹3匹のみならず、バタバタと多くのネオンテトラなどが亡くなる理由はやはり環境が原因です。
それでは何が原因か?
これからお話していこうと思います。
ここからはネオンテトラやカージナルテトラを中心にお話していますが、他のお魚にもあてはめられる点はあるかと思います。
1 水質・水温などがあっていない
結構この問題よくあります。
身体の大きさに関わらず、水質の変化は多大なストレスを与えます。
一例でございますが、たとえば人間は空気に囲まれて生活しており、普通に暮らしていて、室温や気温によって酸素濃度が大きく変化したり、空気に雑菌がわいたりすることはまずありませんよね。
でも、お魚の環境は違います。
水の温度が変わるだけで微生物の量や質、種類が変わり、酸素濃度や二酸化炭素濃度など大きく変化してしまいます。
これに心当たりのある方は、今水槽に入っている子たちの元々いた生息地に近い環境に水槽を傾けてあげる、もしくは戻してあげる事が大切となります。
改善点としては、
- 水温を生体に適した温度にゆっくり戻す(ヒーターにも種類があります。個人的には手動で温度設定できるものがおすすめです)
- 水質を徐々に好ましい水質に戻す(弱酸性・中性・弱アルカリ性。流木(弱酸性用)やサンゴ砂(弱アルカリ性用)など、アイテムでコントロールする事が可能です。ネオンテトラは弱酸性を好みます。)
などがあげられます。
2 輸送・移動中の体力の消耗による死
- お魚の移動中にストレスを抱え弱っていた
- 水質の上下からの水槽の温度による体温の上下に耐えられなかった
- 弱っている状態で混泳させられた為耐えきれなった
上記の改善点としては
- 移動中に魚の入ったビニール袋の上から紙袋をかぶせてもらっている場合は理由がない限り外さないこと(脅かさない為に)
- 水槽にはすぐに入れない
- 水槽に10~20分(水量による)つけて水合わせを必ずすること
- もしくは床においたバケツに、魚の入った袋をあけてそっと置き、水槽から細いチューブを引いてきて、ポタポタと少しずつ水合わせする ※中級者上級者向け
- わけられるのであれば既に整っている別水槽にわけてしばらく飼育する
- 入れる水槽にすでに他の熱帯魚がいる場合は、テリトリーを意識せず、また喧嘩しにくい穏やかな魚であることをまず確認する
などがあげられます。
3 病気
カージナルテトラよりはネオンテトラの方が病気になりやすい傾向があり、それも集団で感染しやすいネオン病であることがほとんどです。
症状としては、
- 見るからに身体の半分が白い(ほぼ末期)
- ヒレが白くなってきている
- 見るからに反応が鈍く泳ぎが止まっている
などがあげられます。
この場合対策としては
- グリーンFゴールド顆粒(3~7日間)
- エルバージュ(24時間短期集中)
等を投入する策があります。
私の場合、ネオン病はエルバージュで対策をすることが多いですが、規定量をすべているとかなり水質が変わってしまうので、少しずつお魚なの調子を見ながら、濃くしてゆく、もしくは薄めのまま病気を治療する必要があります。
濃度の管理が意外と難しいかもしれません。また値段も若干高めです。
もしまだ初期段階の水槽であればグリーンFゴールド顆粒でもよいでしょう。
私の場合は状況に合わせて、両方の投入量を減らした上で、両方を混ぜて投入する事もしばしばあります。