犬フィラリア症とは
フィラリア(ミクロフィラリア/寄生虫)の幼虫が蚊を媒介し、犬の体内を蝕み、心臓や他の内臓機能に障害を引き起こす深刻な感染症です。
ミクロフィラリアを所持している蚊に刺された時点で、犬フィラリア症に感染したという判断になります。
症状
感染した後2-3ヶ月の短期間でも気づかずに放置してしまうと、想像をはるかに超える寄生虫が体内を蝕みます。
2か月もすれば目視できるほどの量が体内をめぐっており、3ヶ月もすれば心臓の右心房(右下)に大量の寄生虫がぐちゃぐちゃに絡まったそうめんのように存在する形になります。
半年もすれば成虫になりますし、オスメスが揃えば増殖します。
治るのか
感染初期~初中期であれば完治する確率は非常に高いです。
ただ、予防すれば100%かかることのない病気なので、怠らず必ず予防するようにしてください。
予防方法
- 滴下剤(例:レボリューション)
- 注射(例:プロハート)
- 錠剤(例:モキシデック)
- チュアブルタイプ(例:パナメクチンチュアブル、ネクスガードスペクトラ)
上記の薬を、必ず毎月1回投与もしくは投薬することにより、「駆除」ができます。
いくつか種類がありますが、先天性の病気や酷い好き嫌い等が無い場合、基本的にはお肉のオヤツのように食べられるチュアブルタイプがより効果的でおススメされています。
予防の際に注意しなければならないこと
夏が終わって涼しくなり、蚊がいなくなったとしても、すぐに投薬や投与をやめないでください。
フィラリア投薬はやめるタイミングが一番忘れてはいけません。
例えば、11月1日に投薬をしており、二週間後の11月15日に蚊に刺されていたとします。この時点でフィラリアに感染してしまったことになります。
そうなると、12月1日投薬が必要なのです。
なので、どこの動物病院でも4月頃から12月までの投薬や投与を患者様方にお願いしているのです。
最後に
投薬・投与の際、ウェブサイトで個人購入できたりもできますが、現時点でフィラリア症に感染していないかを確認する事も非常に大事です。すでに感染していた場合にむやみに投薬してしまうと、命にかかわる可能性も少なくありません。
ですので、気になる点が少しでもあれば動物病院にいき、獣医師と相談の上、検査や薬処方などの対応をしてももらう事が大切です。
少しでも参考になれば幸いです。