小動物のあれこれ

気になるウサギの避妊とその手術の必要性について

犬や猫の避妊や去勢は比較的馴染みのある手術ですが、ウサギの避妊は飼育頭数も少ない分、まだまだ馴染みがありません。

それゆえ、手術せずに育て上げる方も少なくありません。しかし、本来は繁殖させるつもりがないのであれば避妊はした方がよい、ということをこの記事では紹いたします。

犬や猫と同様、自然のままで育てたいから手術をあえてしない、本人のありのままを尊重する、などの理由で手術をしない方もいるので、ウサギに関してもそれは個人の自由です。この記事ではあくまでのご紹介まとめになりますのでそちらの方は何卒ご了承ください。

1. 避妊をしないと病気になりやすい

単刀直入にいうと、メスは避妊をしない事により病気にかかりやすくなると言われています。

例えば子宮や卵巣の病気に関して言えば、♀犬や♀猫がかかる子宮や卵巣の病気の確率を上回り避妊手術をしなかったシニアウサギの70%近くは子宮や卵巣の病気になりなすくなります

つまり、♀ウサギが避妊した場合、高確率で寿命が延びる可能性があるのです。最初のうちは「避妊はいいや、やめておこう」と思っていても、歳をとるにつれ環境になれ、飼い主に懐きます。しかし、可愛い我が子がようやく環境になれ、懐いてきたと思った矢先に病気になってしまっては、これ以上に悲しい事はないですよね。

また、よく言われるのは癌になりやすいとも言われています。

2. 想像妊娠(偽妊娠)を避ける

想像妊娠をした避妊をしていないウサギの場合、感情の起伏があり、気性が荒くなりがち、自らの毛を使って巣を作り出します。

想像妊娠は本来なくてよいものなので、あるということは必要以上にウサギさん自身にストレスを与えてしまっているということ。出来ればしない方が良いのです。

デメリットを考える

避妊することにより、子孫は残すことはできませんが、一気に何匹もの仔ウサギを持つリスクやその予定がない場合には、避妊するのをおすすめします。

じゃあいつ避妊すればよいのか?

生殖器が成熟してからなるべく早く手術をした方が良いのは犬や猫と同じです。ウサギの場合生後6か月頃がベストだといわれています。

それより前になると、生殖器がまだ十分に成熟しておらず、未熟なままなことが多いです。お腹を切って手術をするので、成熟してすぐに、となるとだいたい生後6か月頃がベストなのです。

余談

手術費用は病院の価格設定によって多少異なります。

もし手術をすると決めたならば、小動物を扱っている動物病院に電話で手術費用を尋ねてみると良いでしょう。

避妊をしたら①

まずエリザベスカラーと呼ばれるカラーを首周りに付ける方が良いでしょう。

お腹を切り開いているので、出来るだけ舐めさせないようにしないといけないからです。

避妊をしたら②

1週間は栄養価の高めな食事をさせてあげてください。仔ウサギの頃にあげていた成長期用の餌残りをあげるのが良いでしょう。

その理由は、お腹を切り開いた痛みやストレスで食欲減退し、食べなくなる子が多く、完全に回復するまでは、出来るだけ美味しく食べられ体力が回復しやすい栄養価の高い餌をあげるのがベストだからです。

※生後7か月以上用の大人のウサギさん達用の餌は、大人になると成長期ほど栄養を必要としない為、若干嗜好性が下がっています。ですから、避妊直後は成長期用の餌がよいのです。

この記事が参考になれば幸いです。